ギリシャ議会、緊縮法案を可決 7万人が抗議デモ

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アテネ(CNN) ギリシャ議会は8日、欧州連合(EU)などから315億ユーロ(約3兆2000億円)の追加融資を受けるために必要とされる財政緊縮関連法案を可決した。国民は度重なる緊縮策に反発を強めており、首都アテネの国会議事堂前ではデモ隊と警官隊の衝突も発生した。

緊縮法案は、退職年齢の引き上げや年金の削減、公務員の給与カットなどを通じて今後2年間で135億ユーロ規模の歳出を削減する内容。賛成153、反対128で可決され、18人は棄権した。サマラス首相は「ギリシャは回復に向け、大きな前向きの1歩を踏み出した」と法案通過を歓迎した。

315億ユーロの追加融資を受けるためには、同法案の内容を盛り込んだ2013年予算案も可決する必要がある。予算案の採決は11日に行われ、可決される見通し。

一方、国民はこれまでの緊縮策で年金や給与がカットされ、失業率も悪化する中で不満を強めており、議事堂前の広場には約7万人が集まって抗議デモを展開。暴徒化したデモ隊が火炎瓶を投げ、警官隊が催涙弾で応酬する場面もあった。

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