米FDA、5~11歳へのファイザー製ワクチンの緊急使用を許可

ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、米FDAが5~11歳の子どもへの緊急使用許可を出した/Pfizer

2021.10.30 Sat posted at 15:14 JST

(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は29日、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、5~11歳の子どもへの緊急使用許可(EUA)を出した。この年代の子どもに新型コロナワクチンの許可が出たのは米国で初めて。

FDAの諮問委員会は26日に賛成17、反対0、棄権1でEUAを推奨していた。ワクチンの用量は12歳以上の3分の1となる。

ファイザーによると、臨床試験の結果、症状のある新型コロナウイルス感染症に対して90%以上の防御効果を示した。用量を減らすことで副反応のリスクを減らせるとの期待がある。

今後は疾病対策センター(CDC)の予防接種の実施に関する諮問委員会が来月2日に使用を推奨するか協議する。その後CDCのワレンスキー所長が署名すると接種が開始される。

ホワイトハウスは既に子どもへのワクチン供給計画は準備が整っていると述べた。

12~15歳を対象にした接種については既に緊急使用許可が出ていた

ファイザー製ワクチンは既に12~15歳を対象とするEUAが出され、16歳以上については正式な承認を受けている。

FDAは親に対して子どものワクチン接種を行うように呼び掛けている。

FDAによると、5~11歳は子どもの新型コロナ感染の症例全体の39%を占める。FDAのウッドコック局長代行はCDCのデータを引用し、5~11歳ではこれまで190万件の感染例が報告され、今年9月までに8300人以上が入院したと言及。この年代の死因のトップ10に入る悲劇になっているとも述べた。

CDCによると、新型コロナで亡くなった5~11歳の子どもは170人に上る。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。