「世界最強のパスポート」、日本とシンガポールが同点1位 世界の移動格差拡大

モビリティー(移動)格差は調査以来最大となっている/ Karl Allen Lugmayer / Pixabay

2021.10.06 Wed posted at 09:26 JST

(CNN) 市民権取得の支援などを手がける英ヘンリー&パートナーズは6日までに、ビザ(査証)なしで渡航できる国や地域の数でパスポートを比較した「ヘンリーパスポート指数」の最新ランキングを発表し、日本とシンガポールが1位で並んだ。世界における渡航の自由の格差はかつてなく広がったという。

同社の「ヘンリーパスポート指数」では、国際航空運送協会(IATA)が提供するデータに基づき、2006年から渡航に有利な世界のパスポートを定期的に調査している。

同社によると、新型コロナウイルスの世界的流行が続いた過去1年半でますます多くの渡航障壁が導入された結果、世界のモビリティー(移動)格差はヘンリーパスポート指数の16年間の歴史で最大に広がったという。

同指数では一時的な渡航制限は考慮に入れていない。このため実際に渡航できるかは別となるが、理論上、日本とシンガポールのパスポート保有者はビザなしで192カ国に渡航できる。

米国のパスポートは英国などと並んで7位だった

これはアフガニスタン国民が渡航可能な国を166カ国上回る。今回の指数で最下位199位に沈んだアフガン国民がビザなしで渡航できるのは26カ国に過ぎない。

トップ10の2位以下の顔ぶれは第4四半期に入ってもほぼ変わらず、韓国とドイツ(ビザなしで渡航できる国は190カ国)が同点2位、フィンランドとイタリア、ルクセンブルク、スペインが同点3位(同189カ国)だった。

欧州連合(EU)加盟国はいつも通り上位を占め、オーストリアとデンマークが同点4位、フランスとアイルランド、オランダ、ポルトガル、スウェーデンが同点5位だった。

「コロナゼロ戦略」の断念を今週発表したニュージーランドは、ベルギーやスイスと並んで6位。14年に1位を分け合った米国と英国は今回、チェコやギリシャ、マルタ、ノルウェーと並んで7位だった。

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