米マイクロソフト、サイバー窃盗で北朝鮮のハッカーを提訴

マイクロソフトが北朝鮮とつながりのあるとみられるハッカー集団を提訴した/Shutterstock

2019.12.31 Tue posted at 15:35 JST

ニューヨーク(CNN Business) 米マイクロソフトは、米国内のコンピューターから「極秘情報」を盗んだとして、謎に包まれた北朝鮮のハッカー集団を提訴した。

マイクロソフトが訴えたのは、氏名非公表の2人の人物だ。同社によると、この2人は「タリウム」と呼ばれるハッカー集団に協力しているという。訴状には、タリウムは「価値の高い」コンピュータネットワークに侵入しようとする「サイバー窃盗」を行うと書かれている。

タリウムは、政府職員やシンクタンク、大学職員、核の拡散や人権といった問題に取り組む組織のメンバーを標的にしていたという。

訴状は、タリウムは2010年に活動を開始し、今日だけでなく将来にわたって脅威を及ぼすとしているが、これまで何人がハッキングの被害に遭ったかは定かではない。

マイクロソフトは、タリウム関連のウェブドメインを管理している企業に対し、それらのウェブサイトの管理権を引き渡すよう求めている。また同社は損害賠償を求めており、損害額は「裁判で立証する」としている。

訴状によると、今回提訴された2人の正確な身元や所在は一般に知られていないものの、諜報(ちょうほう)関連のコミュニティーでは北朝鮮の1つあるいは複数のハッカー集団とつながりがあるとみられているという。

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