米、イラクとシリアで空爆 イラン支援武装組織の施設5カ所に

米軍が、イスラム教シーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ」の関連施設を空爆したことがわかった/STAFF/AFP/Getty Images

米軍が、イスラム教シーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ」の関連施設を空爆したことがわかった/STAFF/AFP/Getty Images

(CNN) 米軍は29日、イスラム教シーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ」の関連施設5カ所を空爆した。米国防総省が明らかにした。カタイブ・ヒズボラは、これまでに米軍が駐留する米国とイラクの共同軍事施設に相次いで攻撃を仕掛け、米軍関係者に多くの負傷者が出ている。

情報筋によると、空爆は米東部標準時29日午前11時ごろに行われたという。カタイブ・ヒズボラによる攻撃に対し、米国が大規模な報復攻撃を行ったのは今回が初めて。

カタイブ・ヒズボラはイラン政府が支援するシーア派民兵組織「人民動員隊(PMF)」傘下の組織。PMFの同日の声明によると、今回の空爆で少なくとも19人が死亡し、救助作業が進行中だという。

米当局者によると、今回空爆の対象となったのは、カタイブ・ヒズボラのイラクの拠点3カ所とシリアの拠点2カ所だ。国防総省によると、攻撃対象の中には武器庫や、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」掃討を目指す「生来の決意作戦(OIR)」に対する攻撃の計画・実行に使われていた司令部が含まれていたという。

ホフマン国防総省報道官は、今回の空爆について、カタイブ・ヒズボラが将来、米軍主導の有志連合を攻撃する際の攻撃力を弱めるための「精密な自衛的攻撃」とした。

28日にはイラク北部キルクーク近郊の基地が攻撃を受け、民間委託業者1人が死亡、米軍要員4人が負傷した。米当局はこの攻撃を含む複数の攻撃をカタイブ・ヒズボラが実施したと非難する。

ホフマン氏は声明で、同組織がイラン革命防衛軍の特殊部隊「コッズ部隊」と強いつながりがあり、軍事支援等を繰り返し受けているとも述べた。

空爆はトランプ大統領の承認の下行われた。空爆実施に当たり、エスパー国防長官やポンペオ国務長官、米軍制服組トップのミレー統合参謀本部議長がトランプ大統領の休暇先のフロリダ州のリゾート施設「マール・ア・ラーゴ」を訪れていた。

イラクのアブドルマハディ首相は国営テレビを通じて、連合軍による一方的な行為はイラクの主権を侵害し、イラクや地域の安全保障を脅かすもので、拒絶するとの声明を発表した。

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