テスラとスペースX、FBページを削除

イーロン・マスク氏。テスラとスペースXのFBページを削除した

2018.03.24 Sat posted at 12:45 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 米電気自動車メーカーのテスラと宇宙開発企業スペースXの最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏は23日、両社の公式ページをフェイスブックから削除した。フェイスブックからのデータ不正流出を受け、同サイトの利用中止を求める声に応える形となった。

フェイスブックをめぐっては先に、英国の政治系データ分析会社、ケンブリッジ・アナリティカがユーザーおよそ5000万人のデータを収集していたとの報道が浮上。21日にはフェイスブックのザッカーバーグCEOがこの件を謝罪する展開となっている。

削除の発端となったやり取りは23日朝、ツイッターで始まった。フェイスブックのページ削除を呼びかけるツイートに対し、マスク氏は「フェイスブックって何?」と反応。

別のユーザーがスペースXのページをフェイスブックから削除するよう求めたところ、マスク氏はページがあることに「気付いていなかった」と返信。テスラのページも削除するつもりかと問われると、「もちろん。いずれにせよださく見える」と応じた。

米東部時間正午には両社のページは消えていた。両社のプロフィル画面には削除前、それぞれ200万人以上から「いいね」が寄せられていた。

ザッカーバーグ氏はデータ問題で謝罪

マスク氏に対してはフェイスブック傘下の写真共有サイト「インスタグラム」の利用中止を求める声も寄せられたが、インスタグラムのアカウントはどれも削除するつもりはないようだ。

マスク氏は後に、フェイスブックから十分な独立性を保っている限りインスタグラムは「おそらく問題ない」と説明している。インスタグラムのマスク氏のアカウントには700万人のフォロワーがいる。

マスク氏とフェイスブックのザッカーバーグCEOは過去に因縁がある。

昨年にはザッカーバーグ氏が、マスク氏は人工知能の危険性を誇張していると示唆。これに対しマスク氏がツイッターで、ザッカーバーグ氏は人工知能への理解が十分でないと応じる場面があった。

2016年にはスペースXのロケットが発射台で爆発し、搭載されていたフェイスブックの人工衛星が破壊されたことがあった。この件を23日に再び問われると、マスク氏は「私はばかだった。補償のために無料の打ち上げを提供したが、彼らは保険に入っていたと思う」と皮肉を込めた返答をした。

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