「黒人に会ってみて」 白人招き初のイベント 米南部

米ジョージア州アトランタ近郊で「黒人と会いに来て」と題した初の交流イベントが開催される

2017.11.16 Thu posted at 09:36 JST

(CNN) 米南部ジョージア州アトランタ近郊で16日、「黒人と会いに来て」と題した初の交流イベントが開催される。黒人の友人がいない白人の市民を対象に、出会いの場を提供する試みだという。

イベントを企画しているのは、フリーで映画製作やウェブ・コンテンツ制作の仕事をしている黒人の団体「アーバン・メディアメーカーズ」の設立者、シェリル・モーゼスさん。

米国の非営利組織(NPO)「公共宗教研究所(PRRI)」が2013年に実施した研究で、白人の米国人のうち約75%は非白人の友人がいないと知ったことがきっかけだった。

この研究によると、白人のほとんどが友人は白人ばかりと答え、交友関係の中で白人が占める割合は91%に及んでいた。

黒人のほうも、65%が白人の友人はいないと回答。交友関係で黒人の占める割合は平均83%という結果が報告されていた。

交流イベントは、白人の中でも特に「非白人の友人が1人もいない人」に参加してほしいと、モーゼスさんは語る。

人種について語り合う場を設けるだけでなく、個人レベルで親しくなれる機会を提供したいという。

モーゼスさんは「人間関係を築けば、相手を自分と同じように扱えるようになる」と強調する。

会場には名札や食べ物、飲み物、プレゼントを用意する。黒人社会を知ってもらうためのゲームも企画する。打ち解けにくそうな参加者には、モーゼスさんたちが声を掛けて回るという。

モーゼスさんと同団体のチームは、今回のイベントが成功したら来年は定期的に開催したいと話している。

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