ロシア戦闘機、「影の船団」を護衛か ロシア政府による初の動きと西側当局者ら
ジャギュア号のブリッジから撮影された、編集されたと思われる動画からは、エストニア当局がタンカーに進路変更を要求する無線連絡が確認できる。タンカー周辺には、エストニア軍の艦艇と航空機も映っている。CNNが詳細を確認した動画は、ロシア国営メディアRTの編集長がオンラインで共有したもの。
動画の後半では、タンカーの前をロシアのSu35戦闘機1機が滑空する様子が映っている。NATOによると、これを受けて、エストニアでNATO任務に就いていたポルトガルのF16戦闘機数機がロシア機の監視のため現場に急行した。
これらの戦闘機は、2022年のロシアによるウクライナへの全面侵攻以来、北欧におけるNATOのプレゼンスを強化する取り組みの一環として配備されている。
RUSIのアーノルド氏は、おそらくクレムリンがNATOの北欧でのプレゼンス強化に抵抗しようとしていると指摘。13日の事案を巡り、NATO諸国が動揺することを期待しているのだろうと述べた。
「NATO内にはこの件を懸念し、『ちょっと待て、1隻の船のせいでロシアとのより広範な対立を始めるリスクを本当に負うのか?』と口にする国もあるだろう」(アーノルド氏)