起業家の父を誘拐、指切断して脅迫 相次ぐ暗号通貨関連の身代金要求事件 仏
パリ(CNN) フランスのパリ市内で暗号通貨起業家の父親が誘拐される事件が発生した。警察が3日に救出した被害者は、指1本を切断されていた。フランスや周辺国では暗号通貨に関連した同様の誘拐事件が相次いでいる。
被害者の男性は1日、パリ市内の路上でスキーマスク姿の男4人に拉致されてワゴン車に押し込まれ、20キロほど離れた民泊施設で救出されるまでの2日間監禁されていた。
CNN提携局のBFM TVによると、犯人は指を切断された被害者の動画を息子に送り付け、身代金として数百万ユーロを要求した。
パリ検察によると、この事件で警察は23~27歳の5人を拘束した。
今回の事件は、フランスや周辺国で相次ぐ暗号通貨関連の誘拐事件と酷似していた。
今年1月には暗号通貨ウォレット企業レジャーの共同創業者ダビッド・バラン氏が妻と共にフランス中部の自宅から誘拐された。
犯人はバラン氏の指を切断してビジネスパートナーに動画を送り付け、身代金を要求。夫妻はその後、警察に救出された。
2024年12月にはベルギーで、暗号通貨投資家でインフルエンサーの男性の自宅から妻が誘拐された。男性のXへの投稿によると、犯人の車は警察に追跡されて衝突し、妻は救出された。
一連の誘拐事件が関係しているのかどうかは不明だが、手口に共通点があることなどから捜査当局が関係を調べているという。