銃撃で3人死亡、16歳の容疑者を拘束 スウェーデン
(CNN) スウェーデン中部ウプサラで29日に発生した銃撃事件で、スウェーデン警察は16歳の容疑者を拘束した。
検察によると、同容疑者を含む複数人が銃撃に関連して事情聴取を受けている。ロイター通信が伝えた。
警察によれば、犠牲者は15~20歳の3人。捜査員は住民を一軒ずつ訪ね、目撃情報を集めているが、遺族にはまだ連絡が取れていないという。
公共放送SVTによると、銃撃はウプサラ中心部の広場近くで起き、容疑者は電動スクーターで逃走したとみられていた。現場周辺では大規模な捜査が続き、周辺住民からは銃声のような大きな破裂音が聞こえたとの通報が相次いだ。複数の負傷者は銃創とみられるけがを負っていた。
銃撃の動機は分かっていない。スウェーデンについては欧州議会が今年に入り、ギャング暴力の連鎖に対応を迫られていると指摘していた。
ロイター通信によると、スウェーデンは2023年、人口あたりの銃暴力による死亡率が、欧州連合(EU)諸国の中で最多となった。スウェーデンの人口は約1000万人。銃撃による24年の死者は少なくとも40人と、最多だった22年の63人よりは減少した。
スウェーデンはEUの中では銃の保有率が高い。ただし銃の所持にはライセンスが必要で、所持できる条件も厳しい。
2月には中部の都市オレブロの教育施設で銃撃事件があり、10人が死亡、6人が負傷していた。