スウェーデンで銃撃、3人死亡 容疑者は逃走か
(CNN) スウェーデン中部のウプサラで29日に銃撃事件があり、少なくとも3人が死亡した。警察は殺人事件として捜査していることを明らかにした。
公共放送のSVTによると、ウプサラ市内の広場には大勢の警官が出動して捜査を続けている。容疑者は電動スクーターで現場から逃走したとみられる。
警察の発表によると、銃声のような大きな物音が聞こえたという通報が相次ぎ、銃で撃たれた痕跡のある数人が発見された
銃撃の動機は分かっていない。スウェーデンについては欧州議会が今年に入り、ギャング暴力の連鎖に対応を迫られていると指摘していた。
ロイター通信によると、スウェーデンは2023年、人口あたりの銃暴力による死亡率が、欧州連合(EU)諸国の中で最多となった。スウェーデンの人口は約1000万人。銃撃による24年の死者は少なくとも40人と、最多だった22年の63人よりは減少した。
スウェーデンはEUの中では銃の保有率が高い。ただし銃の所持にはライセンスが必要で、所持できる条件も厳しい。
2月には中部の都市オレブロの教育施設で銃撃事件があり、10人が死亡、6人が負傷していた。