ヒマラヤで3日間立ち往生の女性2人、奇跡的に救助
装備なしで引き返すのは不可能に近かった。緊急救助を要請したが、派遣されたヘリコプターは翌朝も、さらに次の日も、2人を発見できなかった。
手元に残っていたのはエナジーバー2本だけ。雪を融かすためのストーブがなくなって、飲料水もつくれない。
さらに吹雪やひょう、雪崩が発生し、夜間の気温はマイナス15度まで下がった。濡れた寝袋の中で一晩中、激しいふるえに襲われた。朝を迎えた2人は深い霧の中、危険を承知で下山を始めた。
ふもとで遭遇したのは、同じ峰の登頂を競っていたフランスのチームだった。当局から連絡を受け、2人の救助を依頼されたという。
2人はチームに助けられてフランスのベースキャンプまで歩き、6日にインド空軍機で近くの病院へ運ばれた。立ち往生してから3日後のことだった。
2人にけがはなかった。マナーズさんは、救助してくれたチームとともに来年、登頂に再挑戦したいと話している。