ベイルート南部にイスラエルの空爆、ヒズボラ高位指揮官ら死亡

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イスラエル軍によるベイルート南郊への攻撃の被害を確認する人々/Anwar Amro/AFP/Getty Images via CNN Newsource

イスラエル軍によるベイルート南郊への攻撃の被害を確認する人々/Anwar Amro/AFP/Getty Images via CNN Newsource

ベイルート(CNN) イスラエル軍は20日、レバノン首都ベイルートの南部にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点を攻撃し、ヒズボラの高位指揮官イブラヒム・アキル氏を含む十数人が死亡した。双方の紛争は急速に激しさを増しており、全面戦争の懸念が高まっている。

アキル氏はヒズボラの精鋭部隊「ラドワン部隊」のメンバー。イスラエル国防軍(IDF)のハガリ報道官は、アキル氏のほか指揮官「約10人」が死亡したと明らかにし、イスラエル北部ガリラヤの地域社会を急襲、占領する計画だったと非難した。ヒズボラはアキル氏の死亡を確認した。

ハガリ報道官によると、標的となった指揮官らは攻撃当時、「ベイルート近郊ダヒエの中心部にある住宅の地下にいて、民間人を人間の盾として利用していた」という。

レバノン保健省によると、この空爆で少なくとも14人が死亡、66人が負傷。人口密集地に建っていた高層ビルが倒壊した。

米国はアキル氏に700万ドル(約10億円)の懸賞金をかけていた。アキル氏は63人が死亡した1983年のベイルート米大使館への攻撃や、米軍要員241人が死亡した同年のベイルート米海兵隊兵舎爆破事件への関与が疑われている。

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