テスラの「サイバートラック」に機関銃、チェチェン首長が披露
(CNN) ロシア・チェチェン共和国のカドイロフ首長は20日までに、機関銃を取り付けた米電気自動車(EV)テスラのピックアップトラック「サイバートラック」を披露し、ウクライナの戦場で戦うロシア軍に、このピックアップトラックを送る計画だと明らかにした。
カドイロフ氏は自身がサイバートラックを運転する様子を収めた動画をSNSに投稿した。カドイロフ氏は、このサイバートラックは「現代の最強の天才」であるテスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏から贈られたものだと主張した。
マスク氏はこれを否定している。
カドイロフ氏が公開した動画には、笑顔のカイドロフ氏が人影のないチェチェンの首都グロズヌイでサイバートラックを運転する様子が捉えられている。カイドロフ氏はその後、トラックを降りて機関銃の後ろに立った。首の周りには機関銃の銃弾がまかれていた。
カドイロフ氏はSNSへの投稿で、「尊敬するイーロン・マスク氏からサイバートラックを受け取った。新しい装備を試験できてうれしかった。これが『サイバービースト』と呼ばれる理由が個人的に納得できた」と述べた。
首都グロズヌイで行われた軍事パレードに参加するカドイロフ首長=2022年5月9日/Chingis Kondarov/Reuters
カドイロフ氏は、サイバートラックを「難攻不落」で「素早く」「乗り心地が良く」「運転しやすい」と称賛した。
カドイロフ氏はこのサイバートラックが近く「特別軍事作戦の戦闘地域」に送られると述べた。特別軍事作戦という単語は、ロシアがウクライナでの戦争について言及する際の婉曲(えんきょく)表現。
カドイロフ氏はサイバートラックを届けてくれたことについてマスク氏に謝意を示し、グロズヌイに「最も大切な友人」として招待すると述べた。
マスク氏はカドイロフ氏にサイバートラックを送ったことを否定し、今回の件は「レガシーメディアがいかにうそをつくのかを示すもう一つの事例だ」と指摘した。