バングラデシュで「Z世代の革命」、ベテラン指導者を追放 これまでの経緯は
火が付けられた博物館/Abu Sufian Jewel/Middle East Images/AFP/Getty Images
ハシナ氏の遺産
今年1月の選挙でハシナ氏が首相として4期目の当選を確実にして以降、抗議デモはハシナ氏にとって最大の課題となった。主要野党は広範な弾圧に抗議して選挙をボイコットしていた。
シャハブディン大統領は6日、議会を解散したほか、野党指導者のカレダ・ジア氏の釈放を発表した。学生のデモ参加者や「誤った事案」で逮捕された人たちも釈放されるという。
6日時点でバングラデシュでは暫定政権の樹立を待っている状態で、学生運動の主催者らは軍司令官と会談すると明らかにした。
学生運動のリーダーは、自分たちが掲げた目標すべては達成できていないとし、団体としては「ファシスト制度を永久に廃止すること」を望んでいると語った。学生運動のリーダーらは軍主導の政府や軍の支援を受ける政府は認められないとしている。
情報筋によれば、ユヌス氏は仏パリで簡単な医療処置を受けた後、バングラデシュに帰国する予定。学生運動のグループもユヌス氏の帰国を確認し、CNNに対して、ユヌス氏が学生の要望に応えて、国を救うための挑戦を受け入れることに同意してくれたことを非常にうれしく思うと述べた。
ユヌス氏は5日、CNNの取材に答え、軍が国の統治を民政に移管することを望むと述べた。「人々が路上で祝っている。何百万人もの人々が、まるで今日が解放の日であるかのように祝っている」