習近平氏、台湾前総統と北京で異例の会談 新総統の就任控える中
香港(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は10日、訪中している台湾の馬英九(マーインチウ)前総統と異例の会談を行った。馬氏は中国との関係強化を支持する立場。台湾では来月、中国が公然と反発する頼清徳(ライチントー)新総統が就任する。
2008年から16年まで台湾総統を務めた馬氏は、11日間の日程で中国各地を訪れている。中国国営中央テレビ(CCTV)によると、習氏とは10日午後に北京で会談した。
台湾の前総統が北京で中国のトップに迎えられるのは、国共内戦で国民党が台北に逃れた1949年以来初めて。
習氏と馬氏の会談は、2015年のシンガポールでの会談以来となる。
冒頭で習氏は、「台湾独立」に反対する馬氏を称賛。中台関係を促進し、「一つの中国」の主張に同意する姿勢を評価した。
その上で「外部の干渉で、家族と国とが再統合する歴史の潮流を止めることはできない」と強調した。
馬氏はこれに答え、中台は異なる体制の下で発展しているが、人々はどちらも中華民族に属しているとの見解を示した。
今週は米ワシントンでも、米国、日本、フィリピンによる初の3カ国首脳会談が開かれる予定となっていた。開催の主要な背景には、習政権下での中国の威圧的な動きがあるとみられている。
台湾政府の高位の情報筋がCNNに明らかにしたところによると、中国政府は習氏と馬氏の会談を当初の8日から延期した。バイデン米大統領と岸田文雄首相による日米首脳会談と同じ日に合わせる狙いがあったという。