「ゾウ2万頭をドイツに送る」 狩猟標本輸出めぐりボツワナ大統領が「脅し」

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ボツワナ・カラハリ砂漠のチョベ国立公園のゾウ=2023年10月13日/Murat Ozgur Guvendik/Anadolu/Getty Images

ボツワナ・カラハリ砂漠のチョベ国立公園のゾウ=2023年10月13日/Murat Ozgur Guvendik/Anadolu/Getty Images

(CNN) アフリカ南部ボツワナのモクウィツィ・マシシ大統領が、狩猟標本の輸出をめぐる論争に絡み、2万頭のゾウをドイツに送り付けると脅している。

「2万頭のゾウをドイツのために。これは冗談ではない」。マシシ大統領はドイツの大衆紙ビルトにそう語った。

マシシ大統領は、ボツワナでゾウが「過密」状態になっているにもかかわらず、ドイツが狩猟標本の輸入を禁止しようとしていると批判する。

ドイツ環境省は今年に入り、密猟の懸念を理由に狩猟標本の輸入を厳格に規制する方針を打ち出していた。

マシシ大統領はドイツのシュテフィ・レムケ環境相(緑の党)に矛先を向け、ドイツの緑の党は、ゾウの狩猟をせずにゾウと共存することを学べるだろうと揶揄。「ベルリンで座ってボツワナの我々のことに意見するのは簡単だ。我々は世界のためにこの動物を保護する代償を払っている。レムケ氏の党のためでさえある」と述べ、「我々にそうしろと言うのなら、この動物との共存を」試してみるべきだと訴えた。

マシシ大統領によると、ボツワナのゾウは約13万頭程度にまで増え、「過密」問題に対応するため、ボツワナはアンゴラに8000頭、モザンビークに500頭の提供を申し入れた。モザンビークはまだゾウを受け取っていないという。

「ドイツにもこうした贈り物をしたい」とマシシ大統領は述べ、「いらないとは言わせない」と言い添えた。

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