ロシア服喪の日、数千人が犠牲者追悼 モスクワ銃乱射
(CNN) 137人が死亡したロシアのコンサート会場襲撃事件を受けて服喪の日とされた24日、事件現場となった首都モスクワ郊外のコンサート会場「クロクス・シティー・ホール」前には数千人が雨の中で列をつくり、祭壇に花を手向けた。現場は無数の花束や白い風船でいっぱいになった。
聖職者たちは犠牲者のために祈りをささげ、集まった人たちも加わって、半旗を掲げた。
CNNの取材に応じた37歳の男性は、ロシア国民は再び襲撃が起きるかもしれないという不安に駆られていると話し、「襲撃犯はウクライナへ逃げようとしていたとプーチンは言った。それはつじつまが合う」「だがロシアは強い。我々は屈しない」と語った。
プーチン大統領はモスクワ郊外ノボオガリョボの公邸にある教会でろうそくに火をともし、犠牲者に哀悼の意を表した。
プーチン大統領は23日の国民向け演説で、24日を服喪の日にすると発表。襲撃犯は国境を越えてウクライナの方へ逃げようとしたと述べていた。
ロシア連邦捜査委員会は24日、この事件による死者が、子ども3人を含む137人に増えたと発表した。このうち62人の身元が確認され、残る犠牲者についても身元確認のための鑑定を進めているという。