イラク最大の親イラン武装組織、対米攻撃の停止を発表

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2019年のバグダッドの米大使館前で起きた抗議デモで掲げられたカタイブ・ヒズボラの旗/Thaier al-Sudani/Reuters/File

2019年のバグダッドの米大使館前で起きた抗議デモで掲げられたカタイブ・ヒズボラの旗/Thaier al-Sudani/Reuters/File

(CNN) イラク最大の親イラン武装組織「カタイブ・ヒズボラ」は30日、米軍に対する軍事作戦を停止すると発表した。

カタイブ・ヒズボラは声明で、イラク政府が面目を失う事態を避けるために「占領軍」への軍事、治安作戦を停止すると述べた。

そのうえで、パレスチナ自治区ガザ地区の仲間を別の方法で守り続けると表明。戦闘員らに対し、米国からの敵対行為があった場合は当面、受動的な防御にとどめるよう呼び掛けた。

カタイブ・ヒズボラは、イラクの親イラン勢力を統括する「イラクのイスラム抵抗運動」の傘下で最も有力な組織と位置付けられてきた。

28日にヨルダンの米軍基地で米兵3人が死亡したドローン(無人機)攻撃について、米国はカタイブ・ヒズボラの犯行だった可能性が高いとの見方を示している。

米国防総省の報道官は30日の記者会見で、攻撃停止の発表は聞いていると述べる一方、「行動は言葉よりも雄弁ということ以外、特にコメントはない」と語った。

米軍は昨年10月にガザ地区での衝突が始まってから、米軍施設への攻撃に対抗し、イラクとシリアでカタイブ・ヒズボラなどの武装組織に報復攻撃を仕掛けてきた。それでも米軍への攻撃は続き、米当局者らによると10月以降、中東地域で合わせて約166回に上っている。

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