「キンジャル」10発全て撃墜、パトリオットで ウクライナ軍

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ロシア軍のミサイルによって損傷した建物で作業する救急隊=2日、ウクライナ・キーウ/Sergey Dolzhenko/EPA-EFE/Shutterstock

ロシア軍のミサイルによって損傷した建物で作業する救急隊=2日、ウクライナ・キーウ/Sergey Dolzhenko/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) ウクライナ政府当局者は4日までに、首都キーウがあるキーウ州などにロシア軍によるミサイルやドローン(無人機)による大規模攻撃が2日朝にあり、少なくとも5人が死亡、112人が負傷したと発表した。

ウクライナ軍のザルジニー総司令官は、同国空軍はロシア軍が発射した極超音速ミサイル「キンジャル」10発の全てを撃墜したと報告。米国が供与した地対空ミサイル「パトリオット」を投入して迎撃したとし、「(キンジャル10発を)撃ち落としたのは新たな記録」とも誇示した。

CNNは同司令官の発表内容の真偽を独自には立証できていない。ただ、米政府当局者はパトリオットがキンジャルの迎撃にこれまで成功していると明かしている。

ザルジニー総司令官は、キンジャルが標的に命中した場合、その破壊力は壊滅的な被害を及ぼすと指摘。同ミサイルは戦場から遠く離れた場所からの発射が可能で、飛行速度は音速の約10倍、搭載の弾頭の重さは約500キロ、射程距離は約2000キロに達する。

総司令官はロシア軍のキンジャル使用が今回をもって止まると考える理由はないとし、より多くの防空システムなどが必要となるとも訴えた。

ウクライナのゼレンスキー大統領はロシア軍の攻撃について先月31日以降、ドローン(無人機)の「シャヘド」約170機や多数の様々なミサイルを用いていると指摘。SNS上で、標的の大半は民間施設などになっていると述べた。

一方、ウクライナと国境を接するロシア南西部ベルゴロド州のグラドコフ知事は2日、同州にウクライナ軍の攻撃が再度あったと主張。ロシア国防省によると、州上空でミサイル17発が迎撃され、午後の早い時間帯に個別の攻撃が3度あったと報告した。

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