食料高騰に苦しむガザ南部の避難民 テント1つで9人暮らしも

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
肉を買いにパレスチナの人々が詰めかける=30日、ラファ/Abed Rahim Khatib/picture alliance/Getty Images

肉を買いにパレスチナの人々が詰めかける=30日、ラファ/Abed Rahim Khatib/picture alliance/Getty Images

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区内で家を追われた人々は、窮屈な生活環境や食料の高騰に苦しみ、子どもたちは空腹を抱え、劣悪な衛生に直面している。ガザ南部ラファで生き延びようとしている人々にCNNは電話で話を聞いた。

建築作業員だったアブ・ミスバさん(51)は、家族10人を養おうと「あちこちで物乞いし、施しを受けて生きている」と話した。野菜や果物は買えず、子どもたちにオレンジが欲しいと言われたが、買い与えることができなかった。

ミスバさんは「こうした状況はこれまでに経験したことがない。私たちは中流の家庭だった」「戦争が始まってからは、以前はあちこちでただで入手できたデーツ(ナツメヤシ)を買っている。この悲惨な苦しみへの解決策が欲しい」と語った。

アム・オマールさん(50)もラファに避難し、テントで暮らしている。一時停戦の間に家族が束の間自宅に戻ったが、全ての窓やソーラーパネルが壊れ、台所も破壊されているのを目にした。

広さ2平方メートルのテントに9人が暮らしているという。オマールさんは「このキャンプ用テントは自分たちで買った。誰も助けたり、テントをくれたりしなかった」と語った。

「人道危機」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]