ガザ住民の8割以上の190万人、居住先失う 国連機関報告
(CNN) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は7日までに、イスラム組織「ハマス」とイスラエル軍の軍事衝突が始まって以降、居住先を追われたパレスチナ自治区ガザ地区の住民は全人口の8割以上に当たる約190万人に達したと報告した。
今月4日時点での数字で、UNRWAがガザ全域に設ける退避施設に約120万人が収容され、うち約100万人は中部やハンユニスやラファを含む南部の施設にいるとした。
これら施設が受け入れている避難民は1カ所当たりで平均1万326人。本来の収容能力の4倍以上の水準だという。
ガザに残るUNRWA幹部は、イスラエル軍が南部で進める作戦強化に伴い、「避難民の新たな波が生じており」、人道状況は悪化していると警告。人々が安全な場所の助言を乞うても、「返す言葉がない」苦渋の立場にあるとも明かした。
ラファでは数十万人規模の避難民が立ち往生しており、ラファにつながる道路はわずかな所持品を積んだ車やロバの荷車で渋滞していると指摘。
UNRWAの施設へ逃れながらも殺害された避難民は218人で、負傷者は901人とも説明。ハマスが今年10月7日にイスラエルへ大規模奇襲を仕掛けて以降、命を落とした同機関の職員は111人とした。
同日以降、UNRWAの85施設で起きた、軍事衝突に絡んだ被害は確認できた分で117件。今月2日段階でのデータとし、30施設が直接的な損傷などを受けたとし、55では巻き添えの被害だったとした。これら施設が軍事目的で使われているとの情報も入手したという。
同機関は中部や南部のガザの22カ所に医療関連センターを開所しているが、先月20日から今月2日までの間に業務の維持が可能だったのは9カ所のみだった。医療従事者284人が3万人以上の患者を手当てしているという。