パキスタン、「不法移民」全員に国外退去命令 アフガン人も対象に

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カラチの難民キャンプを歩くアフガン人女性=9月21日/Rizwan Tabassum/AFP/Getty Images

カラチの難民キャンプを歩くアフガン人女性=9月21日/Rizwan Tabassum/AFP/Getty Images

イスラマバード(CNN) パキスタン当局は3日、国内の不法移民全員に対し、今月末までに国外へ退去するよう命じた。

暫定政府のブグティ内相は記者会見で、来月1日までに退去しない場合はあらゆる法執行機関によって追放すると述べた。

期限後には不法移民の事業や財産を没収し、不法に営業したりそれに加担したりした者は訴追すると予告した。

不法移民をかくまった国内の市民や企業も、「厳しい法的措置」の対象になるという。

偽の身分証明書や偽文書に基づく違法建築物を取り締まるプロジェクトチームも設置された。国家データベースと登録機関には、偽の身分証明書を失効させ、疑わしい例はDNA鑑定で確認するよう指示が出た。

国外退去の対象者には、隣国アフガニスタンから1979年のソ連の侵攻や、2021年のイスラム主義勢力タリバンの復権に伴って流入した173万人も含まれている。このうち数百人は、今年すでに国外へ追放されたとの情報もある。

ブグティ氏は会見で、今年国内で発生した大規模なテロ24件のうち、14件はアフガン人が実行したと指摘し、「証拠はある」と強調した。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは2日、タリバンの迫害を恐れてパキスタンへ逃げた多くのアフガン人が、同国で恣意(しい)的な拘束や追放の脅威にさらされているとして、深い懸念を示す声明を出していた。

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