モロッコ地震、死者が1037人に増加
(CNN) 北アフリカのモロッコで8日に発生したマグニチュード(M)6.8の地震で、国営テレビは内務省の話として、死者が1037人、負傷者が1000人超に増加したと明らかにした。
721人が重体だという。モロッコでは過去数十年で最も多くの死者を出す地震となった。
世界保健機関(WHO)は9日、この地震の被災者の数について大都市マラケシュとその周辺で30万人に上ると発表した。
8日夜に高アトラス山脈の中を震源として起きた今回の地震は、過去120年以上の間に発生した地震の中で最も大きかった。米地質調査所(USGS)が明らかにした。
ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は9日、それぞれ声明を出し、モロッコへの哀悼の意を表明した。
モロッコでは2004年以降、この規模の地震は起きていない。当時はM6.3の地震が港湾都市のアルホセイマを襲い、630人前後が死亡。甚大な被害をもたらした。
近代以降の同国で最悪の地震は1960年に発生。西部の都市アガディール近郊で起きたこの地震では少なくとも1万2000人が死亡した。