黒海経由の穀物輸出協定、プーチン氏が離脱を「検討中」

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ロシアのプーチン大統領=13日、ロシア首都モスクワ/Gavriil Grigorov/Sputnik/AFP/Getty Images

ロシアのプーチン大統領=13日、ロシア首都モスクワ/Gavriil Grigorov/Sputnik/AFP/Getty Images

(CNN) ロシアのプーチン大統領は13日、黒海からのウクライナ産穀物輸出に関する協定からの離脱を検討中だと明らかにした。

プーチン氏は親ロシアのジャーナリストとのテレビ会見で「いわゆる穀物合意からの撤退を現在検討中だ。穀物運搬船が通るこれらの航路は海軍の無人艇の出撃に絶えず使われている」と述べた。

プーチン氏によると、ロシアはアフリカと中南米の「友好的」な国々を支援し、それらの国々との良好な関係を維持するために黒海穀物協定に参加した。

プーチン氏は「協定参加はウクライナのためではない。アフリカや中南米の友好的な国々のためだ。なぜなら、穀物は世界で最も貧しい国々にまず向かうべきだからだ」と説明。

その上で「ロシア産の穀物は輸出規制対象にはならないと約束されていた。だが残念ながら我々はまたもだまされた。ロシア産穀物の外国市場への供給を自由化するという点ではなにも行われていない」と主張した。

プーチン氏はまた、欧州はウクライナ産穀物の最大の輸入者であり、これはウクライナにとって主な外貨獲得源となっているようだと指摘した。

トルコとウクライナの当局者によると、黒海のウクライナの港からの穀物輸出を認める穀物輸出の合意は5月17日に延長が決まった。

トルコのエルドアン大統領によると、同国と国連が仲介した合意の延長は2カ月。協定はもともと昨年結ばれ、以降、延長されてきた。

2022年2月のウクライナ侵攻後、ロシアは黒海を封鎖し、ウクライナの主要港からの穀物輸出を阻止した。このためウクライナ産穀物に頼る多くの国々へ何百万トンもの穀物が輸出されない事態に発展した。

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