インドネシア火山噴火、警戒レベル最高に引き上げ 周辺の住民避難

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噴火したインドネシア・ジャワ島のスメル山/AP

噴火したインドネシア・ジャワ島のスメル山/AP

(CNN) インドネシア・ジャワ島のスメル山噴火を受けて4日、警戒レベルが4段階で最高に引き上げられ、周辺の住民が避難した。

日本の気象庁によると、スメル火山の噴煙は上空15キロの高さに到達した。

インドネシア国家防災庁(BNPB)は、スメル山の山頂から半径5キロ圏内での活動を控えるよう勧告し、100人近い住民が避難したことを明らかにした。これまでのところ、死傷者に関する報告は入っていない。

インドネシアの火山地質災害軽減センター(PVMBG)は、警戒レベルをこれまでのレベル3から、最も高いレベル4に引き上げたと発表した。

BNPBによると、スメル山の噴火は現地時間の4日午前2時46分に始まった。BNPBが公開した映像には、付近の集落が灰色の火山灰に覆われた様子が映っている。

ロイター通信がBNPBの発表として伝えたところによると、東ジャワ州では子どもや高齢者を含む住民が避難しており、これまでに93人が避難所に身を寄せた。火山灰の雲は噴火の中心地から19キロの地点に到達している。

PVMBGによれば、今回の噴火ではマグマの量が前回2021年と20年の噴火を上回る可能性があり、人口の多い地区にまで火山灰の雲が到達する可能性がある。

首都ジャカルタのあるジャワ島は、インドネシアの列島の中で最も人口が多い。同島東部にあるスメル山の噴火を前に、西部では相次ぐ地震が発生し、11月に起きたマグニチュード(M)5.6の地震では300人以上が死亡した。

12月3日にもM6.1の地震が発生したが、震源が深かったことから大きな被害は出ていない。

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