ウクライナ副首相、冬は「帰国しないで」 長引く停電で避難民に要請

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発電所や重要なインフラを狙ったロシアの攻撃が続く。写真は破壊されたキーウ市内の地区=19日/Ed Ram/Getty Images

発電所や重要なインフラを狙ったロシアの攻撃が続く。写真は破壊されたキーウ市内の地区=19日/Ed Ram/Getty Images

(CNN) ウクライナのベレシチュク副首相は25日、ロシアの侵攻を受けて国外避難した国民に対し、今年の冬は帰国しないよう呼び掛けた。ロシアのドローン(無人機)やミサイルによる電力網への攻撃で停電が続いていることを理由に挙げている。

ベレシチュク氏はウクライナ国民に対し、「まだ帰国しないでほしい」と要請。「今年の冬を乗り切る必要がある。(もし人々が帰国したら)電力網がもたない可能性がある」と述べた。

さらに「ロシアの行いは誰もが目にしている」「いま帰国すれば、あなた自身や子ども、弱い立場にある親類をこうした状況にさらすことになる」とも述べた。

「春には皆で一丸となって、ハルキウ州やヘルソン州、他の都市や集落の再建に取り組みたい」と期待も示した。

ベレシチェク氏は、状況が悪化する可能性があるのは理解しているとしつつも、何が起きようと「今年の冬を乗り切り、あとのことはその後に考える」との方針を示した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ドイツ首都ベルリンで開かれた国際会合で、ロシアのミサイルやイラン製ドローンでエネルギーセクターの3割以上が破壊されたと説明。一連の攻撃はウクライナ人が冬を越すのを困難にすることを狙ったものだとの見方を示した。

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