仏、ウクライナに防空システムと兵器供与へ マクロン大統領が明言
(CNN) フランスのマクロン大統領は12日、テレビ局フランス2とのインタビューで、ウクライナに対し防空システム、レーダー、ミサイル、その他の兵器を向こう数週間のうちに搬送する意向を明らかにした。ミサイルやドローン(無人機)の攻撃からの防衛が目的だという。
ウクライナはこのほど、ロシアによる一連の大規模なミサイル攻撃を受けていた。マクロン氏は、フランスからの装備の供与がこうした脅威の撃退に具体的に寄与するだろうとの見方を示した。
その上で武器と必要な訓練も提供する考えを表明。ウクライナは兵器を最優先の品目に挙げ、これらの供与を明確に求めている。
マクロン氏は上記の決定について、「前例のない様相の爆撃」を受けてのものと説明した。ロシアによるこれらの爆撃はウクライナの複数の都市とインフラを直撃した。
詳細は明かさなかったものの、フランスからウクライナへの軍事情報の提供も行われていると、マクロン氏は述べた。
また国際的な制裁も機能しているとし、ロシアの著しい不安定化に言及。軍事や産業への影響に言及した上で「我々はハイブリッド戦争を戦っている」「戦場で兵器を使うだけでなく、情報という兵器も使用する」と強調した。
さらにフランスの核原則に触れ、仮にロシアがウクライナで核兵器を使用しても、自動的に報復攻撃を約束する内容にはなっていないことを確認した。
ロシアを「テロ国家」と呼ぶことについてはこれを拒絶し、そのようなレッテル貼りは「ほとんど影響がない」との認識を示した。