ショルツ氏、プーチン氏に警告 ロシアによるこれ以上の併合「認めず」
(CNN) ドイツのショルツ首相とロシアのプーチン大統領は13日、1時間半にわたって電話会談を行った。ショルツ氏はプーチン氏に対し、ロシアがウクライナの領土をこれ以上併合しようとしても「いかなる状況下であっても認めない」と伝えた。ドイツ政府が会談の内容を発表した。
ショルツ氏はプーチン氏に対して、停戦とロシア軍の完全な撤退、ウクライナの領土の一体性と主権に対する尊重をもとに、可及的速やかに外交的な解決策を見つけ出すよう要請した。
ウクライナ中南部にあるザポリージャ原子力発電所については、状況の悪化を避けるよう呼び掛けたほか、国際原子力機関(IAEA)が推奨している措置の即時の実施を求めた。
さらに世界の食料の状況に関する協議では、国連が仲介した穀物輸出に関する取り決めの完全な実行を訴えたほか、合意の信用を落とすことのないよう要請した。
ショルツ氏はまた、プーチン氏に対して、捕らえた戦闘員をジュネーブ条約など国際人道法の要請にのっとって取り扱い、赤十字国際委員会(ICRC)の接近を妨げないことを保証するよう要求した。
独ロ首脳は引き続き協議を行うことで合意した。