南部戦線のウクライナ軍、複数都市の奪還狙いロシア軍と対峙

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ヘルソン州地方議会の建物の前に止まるロシア軍の車両/Alexander Ermochenko/Reuters

ヘルソン州地方議会の建物の前に止まるロシア軍の車両/Alexander Ermochenko/Reuters

西側から供与される武器は概して地上戦用に設計されておらず、ウクライナ軍には前進する部隊のための航空支援も不足している。

南部ではウクライナ軍も多くの損失を被っているが、それらの詳細が明かされるのはまれだ。

ウクライナ南部の戦線はミコライウ近くから始まる。ロシアが支配下に置くヘルソンの北に位置するこの地域は、連日ミサイルやロケット砲の攻撃を受けている。

戦線は南と東にそれぞれ伸び、黒海沿岸から農業地帯を抜けてザポリージャ州まで長々と続いている。両軍はこの戦線を挟んで数カ月間にわたり対峙(たいじ)。ウクライナ軍が「大砲同士のピンポン」と呼ぶ戦いを続けている。

ウクライナ軍は米国供与の高機動ロケット砲システム(HIMARS=ハイマース)などを活用し、前線から遠く離れたロシア側の重要な補給基地や指揮所、弾薬集積所を攻撃していると主張。これを裏付けるように、多数の兵士がCNNの取材に対し、ロシア軍の弾薬が著しく減少しているとの見方を示した。

南部の戦線で戦うウクライナ軍のボロディミル・オメルヤン大尉は、こうした敵陣を越えてのピンポイント爆撃について、同軍における戦略の近代化の一環と説明。「ロシア軍の降伏はずっと早まると信じている。とりわけヘルソン州ではそうだ。我々はすでに3本の主要な橋を攻撃した」と述べた。

そのうえで戦果は「日々」挙がっているものの、ウクライナはあえてそれを宣伝していないと説明。「我が軍の司令官が心がけているのは、すでに起きた事象を受けて戦況を語ることだ」と付け加えた。

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