ウクライナ、ロシアの「高価値目標」100カ所超を破壊 米分析

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ウクライナ東部に配備された高機動ロケット砲システム(HIMARS)=1日/Anastasia Vlasova/The Washington Post/Getty Images

ウクライナ東部に配備された高機動ロケット砲システム(HIMARS)=1日/Anastasia Vlasova/The Washington Post/Getty Images

(CNN) ウクライナで続く戦争をめぐり、米国はウクライナがロシアの「高価値目標」100カ所あまりを破壊したと分析していることが分かった。米国防総省高官が明らかにした。

目標の大半はウクライナ東部でここ数週間のうちに破壊された。米国から供与された火砲の使用により、ウクライナの目標選定能力が向上していることが背景にある。

米軍のミリー統合参謀本部議長は20日、記者団に「これらの攻撃はロシアの補給能力や指揮統制能力、違法な侵略戦争を遂行する能力を着実にそいでいる」と指摘した。

冒頭の高官によると、ウクライナ軍の攻撃対象となっているのはロシアの指揮所や弾薬集積所、防空施設、レーダー、通信拠点、長距離砲の陣地。ただし米国の分析では、ロシアは依然として1日あたり「数万発」の砲弾を発射しているという。

同高官は「永遠にこれを続けることはできない」と述べ、ロシアは誘導弾を大量に消耗している状況だと指摘。今のところロシアは高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」を1基も破壊できていないものの、いつかは「運よく」破壊することがありうるとの見方も示した。

ウクライナ東部ドネツク州の戦闘については、「夏の終わりまで続く可能性が高い」と説明した。ロシアは大きな損失を出しながら少しずつ前進している状況だという。

また、ロシア軍の戦死者には「数千人」の尉官、「数百人」の佐官、「多数」の将官が含まれるとも述べ、「指揮系統の乱れはまだ続いている」との見方を示した。

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