ブラジル北東部の豪雨、死者91人に 多数が依然行方不明
州都レシフェでは土砂崩れが起き、危険地域の住民らに避難指示が出た。
雨雲は30日に沿岸部へ移動し、州内の一部地域は小康状態となったものの、さらに2日間で最大100ミリの雨が予想されている。31日までの4日間の雨量が5月全体の半分を超える地域もあるとみられる。風速が最大約28メートルに達する突風の恐れもある。
ブラジルが水害に見舞われるのはこの5カ月で4度目。都市近郊の斜面にできたスラム街が大きな被害を受け、ダムの決壊で多数の死者が出ている。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予想によると、この地域では気候変動によって平均雨量がむしろ減少する一方、異常な豪雨はより頻繁に、より激しくなると考えられている。