製鉄所に残るアゾフ連隊参謀長、「戦闘継続」を表明 ウクライナ

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ウクライナ・マリウポリのアゾフスターリ製鉄所=15日/Alexander Ermochenko/Reuters

ウクライナ・マリウポリのアゾフスターリ製鉄所=15日/Alexander Ermochenko/Reuters

(CNN) ウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所に残って抗戦を続けるアゾフ連隊参謀長のボフダン・クロテビッチ少佐は18日、「戦闘は続く」と述べ、投降しない考えを示唆した。

ここ1週間で数百人のウクライナ兵が同製鉄所を離れたものの、依然として数百人が敷地内に残っている可能性が高い。一部の上級指揮官も残留しているとみられる。

ロシア国防省によると、同製鉄所では5月16日以降、1700人を超えるウクライナ兵が投降した。一方、ウクライナ軍関係者は製鉄所からの退避を継続すると説明。ロシアが国際法にのっとって兵士らを処遇するとの約束を守るものと信じていると述べた。

赤十字国際委員会によると、同委員会は工場から退避した数百人のウクライナ人捕虜を登録した。

クロテビッチ氏はインスタグラムへの投稿で、「戦争は終わっていない。全面戦争が始まったばかりだ」と述べ、逃げ出せば一段と大きな損失を被ることになるとの認識を示した。

クロテビッチ氏はさらに、ロシアは米国と同様、自分たちよりもはるかに弱い国と戦うことに慣れており、あらゆる問題を大規模砲撃か空襲で解決してきたと指摘。「我々は軍事的潜在力では劣るが、敵の自信が我々の切り札となる」としている。

同じく製鉄所内に残るアゾフ連隊のパラマル副司令官も19日夕、短い声明を発表し、「作戦が進行中だ。詳細は公表しない。全世界とウクライナからの支援に感謝する。また会おう」と述べた。

ロシアの一部の政治家は、アゾフ連隊の指揮官が拘束された場合、戦争犯罪者として裁くことを提案している。ロシア国営メディアではこれらの人物を「ネオナチ」や好戦的な民族主義者と呼ぶことが多い。

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