戦争で親を失い負傷したウクライナの12歳少女、ロシアが情報戦に利用

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戦争前のキラさん/Courtesy Oleksander Obedinsky

戦争前のキラさん/Courtesy Oleksander Obedinsky

国連難民高等弁務官事務所によると、ロシア軍がウクライナ侵攻を開始した2月24日以来、ウクライナ難民43万3000人以上がロシアに到達した。

ウクライナ当局者は、ウクライナの領土に通じる安全な避難ルートがロシア軍に封鎖され、何千人もの人がロシア領に強制連行されて、意思に反してロシアのへき地に送られたとしている。

ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領はCNNの取材に対し、ロシア軍がマリウポリから避難する人をロシアに強制連行していると訴え、「数千人、数万人が強制的にロシア連邦の方へ避難させられた。居所は分からない。書類の痕跡は残さなかった」と説明。「その中には数千人の子どもがいる。彼らがどうなったのか知りたい。元気にしているのか。残念ながら、それに関する情報は何もない」と語った。

一方ロシア側は、強制連行されたという主張は虚偽だとして非難、人々をロシアに「避難」させる取り組みをウクライナが妨害したと主張している。

しかしCNNが取材したウクライナの人たちは多くが、ロシアへ行くか、死ぬかの二者択一を迫られたと証言。マリウポリの住民やその家族を含む10人の取材では多くが、ロシア軍とドネツク人民共和国(DPR)の兵士が防空壕(ごう)にやって来て、即刻退去するよう命じたと話している。

自分たちがどこへ連れて行かれるのかは、誰も知らなかった。5人はその後ロシアへ送られ、3人は脱出できた。

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