ロシア軍、キエフ近郊アントノフ空港から撤退 新たな衛星画像で確認

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土の防壁だけが残された状態のアントノフ空港の衛星画像/Maxar Technologies/Reuters

土の防壁だけが残された状態のアントノフ空港の衛星画像/Maxar Technologies/Reuters

(CNN) ウクライナ首都キエフの北西約28キロにあるアントノフ空港から、ロシア軍が姿を消したことが分かった。米宇宙企業マクサー・テクノロジーズの新たな衛星画像で明らかになった。

米国防総省の当局者は先月31日、CNNに対し、ロシア軍が空港を離れた可能性が高いとの見方を示していた。同日撮影された衛星画像によってこれが確認された形だ。

以前の衛星画像では、ロシア軍が軍用車や砲兵陣地の周囲に土の防壁を築いた様子がとらえられていたが、いまは防壁のみが残っている。

アントノフ空港の奪取は、ロシア軍が開戦初日の2月24日に挙げた最初の大きな戦果となった。多数の輸送ヘリや攻撃ヘリが同基地やウクライナ軍兵士を襲撃し、CNNは激しい戦闘の一部を目撃していた。

ロシア国防省は空港を容易に奪取したと主張。ここ数週間、その点を称賛する動画を相次ぎ公開していた。ロシア国営メディアも同様の主張を展開し、一帯がいかに安全かを示すために兵士と一緒に周辺地域に繰り出す場面もあった。

今回の空港の放棄は、キエフ周辺でロシア軍の成功に陰りが出ている状況を改めて浮き彫りにしている。

軍用車や砲兵車両がどこに行ったのか現時点では不明。ロシアは先に、キエフ周辺での軍事活動を減らすと主張していた。キエフ西郊の部隊や車両はすべてベラルーシから来たものだった。

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