安保理で人道支援担当者が報告、ウクライナ避難者は1000万人超

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ポーランド南東部メディカへの国境越えを待つウクライナの避難者ら=29日/Angelos Tzortzinis/AFP/Getty Images

ポーランド南東部メディカへの国境越えを待つウクライナの避難者ら=29日/Angelos Tzortzinis/AFP/Getty Images

(CNN) 国連の緊急援助副調整官を務めるジョイス・ムスヤ事務次長補は29日に開かれた安全保障理事会の会合で、ウクライナでの人道支援活動について報告した。

ムスヤ氏はこの中で、ロシアによるウクライナ侵攻が始まってからの国内避難民は650万人、国外へ逃れた難民は390万人に上り、子どもたちの2人に1人以上が家を追われていると指摘した。

人道支援は日増しに強化され、現在ウクライナ各地で計1230人あまりの国連要員が、100以上の組織と連携を取って活動しているという。

国連の輸送隊は、第1陣が今月18日、ウクライナ北東部スムイに到達。医療物資130トンと水、食料などを届けた。28日には第2陣が北東部ハリコフに食料や必需品を届け、ウクライナ赤十字が市民に配布した。

これまでに送り込んだ医療物資はウクライナ全体で計180トンを超え、さらに470トンが輸送中とされる。

ムスヤ氏は人道支援の強化に向けて、物資を運び込み市民を避難させるための人道的停戦で合意を成立させる必要があると強調した。

また、現地は人身売買や性暴力の温床になっているとも訴えた。子どもを連れた一人親が「乗せてあげる」「泊めてあげる」と声を掛けられ、だまされるケースもある。

国連は国内外への避難者らに、安全なルートや避難先の情報を提供する活動も強化しているという。

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