台湾のリムパック演習への招待盛り込む、米で国防権限法が成立

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2018年の「環太平洋合同演習(リムパック)」に参加した米国などの軍艦/Handout/Reuters

2018年の「環太平洋合同演習(リムパック)」に参加した米国などの軍艦/Handout/Reuters

香港(CNN) バイデン米大統領は30日までに、米海軍が来年夏に主催する「環太平洋合同演習(リムパック)」への台湾の招待を盛り込んだ2022会計年度(21年10月~22年9月)の国防予算の大枠を決める国防権限法案に署名、同法は成立した。

同法は、台湾の招待は中国が威嚇的な行動を強めるなかで台湾を支持する米国の努力を補強する措置になると位置づけた。台湾が参加すれば初めての事例となる。

招待に伴い、国防権限法案は1979年に成立した米国内法「台湾関係法」に言及。同法は中国による攻撃に対抗し台湾の自衛手段を供与することなどを定めている。

世界最大規模の海上合同演習であるリムパックは米サンディエゴを母港とする海軍第3艦隊が仕切る。同艦隊が今月出した声明によると、来年夏の演習には20カ国の48以上の軍部門、将兵約2万5000人の参加を見込んでいる。

米海軍は来年のリムパックへの招待国の詳細には触れていない。ただ、従来の参加国は日本やオーストラリアなど太平洋地域における米国の同盟国やパートナー国となっている。招待に応じた参加の形態は艦船や航空機の派遣からオブザーバー役としての視察まで様々となっている。

米国は中国との緊張緩和を図る材料としてリムパックを使ったこともある。中国海軍は14、16両年の演習に艦船5隻と1200人以上の兵士を送り込んでもいた。18年の演習には南シナ海での人工島造成や軍事力増強を受け中国を招いていなかった。

中国外務省報道官は今回の国防権限法案の中での自国に関する記述に関連し、中国に絡んだ「政治的操作」を試みるため「国内の法案作成」を使うことに反対すると主張。時代遅れとなった冷戦期のゼロサムゲームの思考方法とイデオロギー的な偏見の放棄を米国に促した。

米太平洋軍統合情報センターの元幹部は、台湾をリムパックに巻き込む動きを専門職としての軍務の機会に資すると共に政治的な声明と形容。招待が実現すれば台湾を米国の友人やパートナーとして明示することになるとした。

また、国防権限法案での文言に触れ、台湾やインド太平洋地域のほかの諸国に対する中国の攻撃的な態度の増大に根差すことを示す強い政治戦略の声明と評した。

米国、豪州とカナダが1971年に創設したリムパックは来年で28回目となる。米海軍によると、当初は毎年実施されていたが、招待される参加国が増えたことを受け、74年からは2年に1回の方式となった。

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