ウクライナで立ち往生の外国人留学生、「助けてください」と訴え
(CNN) ロシアのウクライナ侵攻により、同国北東部の都市スムイから脱出できなくなっている外国人学生数百人が、世界に向けて「私たちを助けてください、私たちは立ち往生しています」と訴えた。
スムイ州立大学で医学を学ぶナイジェリア人学生のビビアン・ウデンゼさんはCNNに対し、「今日、危機が始まってから8日が経った。多くの場所で避難が行われた。外国人および留学生である私たちは600人超いる」と述べた。
ウデンゼさんによると、この一団の大半は医学生で、ナイジェリア、モロッコ、タンザニア、コンゴ、インドなどの出身者だという。
スムイはロシアとの国境からわずか50キロほどの位置にある。両国の部隊がウクライナ各地で激しい戦闘を繰り広げる中、ウデンゼさんはCNNに電話を通じて、2日の午前8時前後に2度の爆発で目を覚まし、3日には銃声を耳にしたと証言。「私はとても恐ろしいし、時間もなくなっている。ロシア人が市内に入ってきて欲しくないし、ここで会いたくない。私たちは脱出出来るよう、人道回廊を必要としている」と述べた。
ウクライナとロシアの代表団は3日、ベラルーシで2回目の協議を終えた。ロシア側の代表団トップ、メジンスキー大統領補佐官はロシアメディアに対し、双方が市民のための人道回廊の設置で合意したと述べた。
ウデンゼさんはその後、CNNに対して3日の午後6時半ごろにもさらなる爆発音を耳にしたと話し、学生たちは爆発を受け、電気も水道も使えなくなったと述べた。