中国、武漢以来の感染拡大で対策厳格化 ゼロコロナ戦略は変えず

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ロックダウン(都市封鎖)のため住宅団地で食料が配られた=3日、中国・北京/Jia Tianyong/China News Service/Getty Images

ロックダウン(都市封鎖)のため住宅団地で食料が配られた=3日、中国・北京/Jia Tianyong/China News Service/Getty Images

当局は即座に、集団検査や厳格なロックダウン(都市封鎖)、隔離、移動制限、監視といった対策に出た。これまでの感染の波は、こうした対策で抑え込むことに成功していた。

感染が確認された地域をまたぐツアーは禁止され、人気観光地では住民と旅行者全員が自宅からの外出を禁じられた。北京では市内への入域規制が厳格化され、違反者は犯罪者として拘束された。

数十例の症例が報告された蘭州市など複数都市はロックダウンに入り、住民数百万人が影響を受けている。

それでも感染の急拡大は食い止められず、ゼロコロナ戦略の持続可能性や、中国の緊急対応の効率性に対する疑問の声が高まっている。

武漢で始まった中国の感染拡大の第1波は、20年3月までにほとんど抑え込まれ、同年を通じて症例数は少ない状態が続いた。突発的に感染が拡大してもすぐに封じ込められ、同年末までには日常生活がほぼ平常に戻り、企業活動や国内旅行も再開された。

しかし21年になると、感染力の強いデルタ変異株のために世界が混乱状態に突入。多くの国がゼロコロナ戦略を捨て、コロナとの共存を打ち出した。

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