ロシア、「領空接近」の米軍爆撃機に緊急発進 太平洋上
(CNN) ロシアの国営タス通信は26日、米空軍機が太平洋上で領空に接近したため、ロシア軍の戦闘機が緊急発進(スクランブル)で対応したと伝えた。
タス通信が国防当局の話として伝えたところによると、ロシア領空に接近した米軍のB―52H戦略爆撃機を誘導するため、ロシア軍のSu―35S戦闘機が緊急発進した。結果的にロシア領空の侵犯や機体同士の危険な接近は起きなかったとしている。
同通信によれば、ロシア戦闘機は国際的なルールを順守し、米軍機が去った後は基地に戻ったという。
CNNはこの件で米国防総省にコメントを求めたが、返答は得られていない。
ロシアと米国や北大西洋条約機構(NATO)の間では近年、戦闘機の動きなどをめぐり緊張が高まっている。NATOは今年3月、ロシア軍機が北海や黒海、バルト海上空に次々と飛来し、NATO側の戦闘機が10回も緊急発進したと発表していた。