アフガンで教育の新規則発表、国内便の運航が再開

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パンジシール州がタリバン支配下に入ったという未確認の情報を受けて祝砲を撃つタリバン戦闘員=3日、カブール/Victor J. Blue/The New York Times/Redux

パンジシール州がタリバン支配下に入ったという未確認の情報を受けて祝砲を撃つタリバン戦闘員=3日、カブール/Victor J. Blue/The New York Times/Redux

(CNN) イスラム主義勢力タリバンが政権を掌握したアフガニスタンで5日、タリバンが運営する高等教育省は教育に関する新規則を発表した。タリバンが支配の基盤を固めるなか、市民の生活には変化が起きそうだ。アフガンでは同日、国内便の運航も再開した。

高等教育省は、6日から始まる新学期から男性と女性の大学生を区分けする提案を承認した。

アフガン国内の131の大学や総合大学を代表する大学連合が提出した提案を承認した。

今回の提案によれば、すべての女子学生と女性の講師、職員はシャリア(イスラム法)に従い、イスラム教徒の女性が頭を覆うスカーフ「ヒジャブ」を身につけなければならない。

女子学生と男子学生が大学に入る入り口も別々にしなければならない。男女混合の授業は女生徒が15人未満の場合に限り許されるが、教室はカーテンで仕切る必要がある。私立大で新たに作られる教室は男女別々にしなければならない。

教室への入室時も男女一緒に入らないようにする。女子生徒が祈りをささげるエリアを別に設ける必要もある。

大学は将来的には女子学生のために女性の教授を雇用しようとしなければならないが、移行期間は、女子生徒の指導において信頼できることで知られている高齢の教授を指名しなければならないとしている。

政治学を学ぶ21歳の女子学生はCNNの取材に対し、タリバンが女性の高等教育への参加を禁止しなくてうれしいと述べたが、新規則は厳しすぎるとも言い添えた。

アフガンで5日、国内便の運航が再開された。アリアナ・アフガン航空が5日、フェイスブックの公式ページで明らかにした。首都カブールとヘラートとの運航便が再開した。アリアナ・アフガン航空のその後の投稿によれば、カブールとカンダハル市やマザリシャリフ市との運航も確認した。

赤十字国際委員会(ICRC)のペーター・マウラー総裁は5日、アフガンに到着した。マウラー氏は動画メッセージ付きのツイッターへの投稿で、「アフガニスタンに今、到着した」と報告した。

マウラー氏はICRCの現地での活動を視察するほか、アフガンの人々と協議し、短期的、中期的、長期的に必要なものについて理解を深める。マウラー氏はまた、中立で公平で独立した人道上の活動が引き続きICRCの原則であることを保証するため当局者と協議を行う。

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