ロシア、原子力推進式巡航ミサイル「ブレヴェスニク」の発射準備か

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ロシアがブレヴェスニクの実験準備を再び進めている可能性があるとみられる/Capella Space

ロシアがブレヴェスニクの実験準備を再び進めている可能性があるとみられる/Capella Space

ワシントン(CNN) ロシアが再び原子力推進式巡航ミサイル「ブレヴェスニク」の実験準備をしている可能性があると、最新の衛星画像を分析した専門家が指摘している。同ミサイルは「スカイフォール」とも呼ばれ、米国の防衛システムをかわす狙いで開発されている。

衛星画像は、商用衛星画像サービス企業カペラ・スペースが8月16日に撮影した。この画像を分析した米ミドルベリー国際問題研究所の専門家はCNNの取材に対し、北極圏に近い発射場で「ロシアが核巡航ミサイルの実験準備をしていることを強く示唆している」との見方を示した。

米政府も、ロシアが先端兵器開発の一環として、再びブレヴェスニクの実験準備を進めている可能性があることは認識しているという。

商用衛星画像サービス企業カペラスペースが撮影した衛星画像を解析したもの/Capella Space
商用衛星画像サービス企業カペラ・スペースが撮影した衛星画像を解析したもの/Capella Space

米中央情報局(CIA)はコメントを避けた。米国防総省とロシア国防省も、CNNの取材に対する返答はなかった。

画像を見たミドルベリー研究所の兵器専門家ジェフリー・ルイス氏は、「原子炉を使用すれば、原理上は、巡航ミサイルの射程が無制限になり、米国のミサイル防衛レーダーや迎撃ミサイルの下および周辺を飛行できるようになる」と解説する。

ルイス氏はさらに、「このシステムの実験が環境や人間の健康に及ぼし得る脅威のことは言うまでもなく、システムがうまく作動するかどうかについても相当の疑問がある」と言い添えた。

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