ロシア、原子力推進式巡航ミサイル「ブレヴェスニク」の発射準備か

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専門家は大型環境シェルターを設置した様子が写っていたとみている/courtesy Capella Space

専門家は大型環境シェルターを設置した様子が写っていたとみている/courtesy Capella Space

そうしたリスクを理由に一部の専門家はこの兵器を「空飛ぶチェルノブイリ」と呼んでいる。ルイス氏は、2019年8月にロシア北西部の白海にミサイルが墜落して爆発し、ロシアの技術者5人が死亡した事故に言及した。

この事故について当時ルイス氏は、原子力推進式巡航ミサイルの開発に関係している可能性があるとの見方を示していた。

ロシアは過去に少なくとも1回、北極圏に近い同じ場所でこの原子力推進式巡航ミサイルの飛行実験を2017年11月に実施している。ロシアはその後数カ月の間に複数回の実験を行ったと伝えられているが、1度も成功したとはみなされていない。

2018年3月にはウラジミール・プーチン大統領が原子力推進式巡航ミサイル実験の動画を公開し、ミドルベリー研究所などの専門家が解析して場所などを突き止めていた。

研究者は数カ月前からこの場所に注目していた。ルイス氏によると、商用衛星画像サービス企業プラネットがこの夏にかけて撮影した画像には、貨物船が同地に停泊し、物資が積み上げられる様子が写っていた。さらに最近になって、ロシアは北極圏のノバヤゼムリャにあるブレヴェスニクの実験場近くで8月15~20日の間に有害業務が実施されるとして、船舶などに警戒を促した。

ルイス氏によると、8月16日に撮影された高解像度のレーダー画像には、「ロシアの人員がミサイルと発射準備中の人員を過酷な天候から守るため、大型環境シェルターを設置した」様子が写っていたという。

「このシェルターが撤去されると、発射台の上の大型の物体が現れた。これはスカイフォールの発射装置の可能性がある」「発射台の隣にある大量の物体は車両や輸送コンテナと思われる。前回6月にこの場所を撮影した画像には、そうした兆候は何も存在していなかった」とルイス氏は指摘している。

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