フィリピン、米軍地位協定の破棄撤回 大統領が方針転換
米比両国は強固な軍事協力関係を築いていたが、ドゥテルテ大統領が就任後、経済関係の強化を狙って中国に接近。中国とは南シナ海での領有権論争を抱える中での対中融和姿勢に転じていた。
ただ、今年になって中国が南シナ海のフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内で活動を強化すると両国関係にきしみが出始めた。4月には数百隻の中国船団が長期間居座り、中国はフィリピンによる南シナ海での海軍や沿岸警備隊の訓練を非難してもいた。
ドゥテルテ大統領は当時、海路における自国の主権では妥協しないとの決意も示していた。