ベニグノ・アキノ前大統領死去、61歳 「ノイノイ」の愛称で人気

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インタビューに答えるベニグノ・アキノ前フィリピン大統領=2016年5月/Jes Aznar/The New York Times/Redux

インタビューに答えるベニグノ・アキノ前フィリピン大統領=2016年5月/Jes Aznar/The New York Times/Redux

(CNN) フィリピン国営メディアの報道によると、ベニグノ・アキノ前大統領が24日、ケソン市内の病院で死去した。61歳だった。

「ノイノイ」の愛称で人気のあったアキノ氏は、民主化を主導した母コラソン・アキノ元大統領の死後、2010~16年、第15代大統領を務めた。

フィリピン通信社の報道によると、アキノ前大統領は首都マニラ近郊の病院で死去した。遺族が間もなく声明を発表する予定。

経済学者だったアキノ前大統領は、1998年に政界入りして下院議員を3期務め、2007年に上院議員に就任した。

父は民主化運動の指導者だった「ニノイ」ことベニグノ・アキノ元上院議員。フェルディナンド・マルコス独裁政権に反対して、1983年、亡命先の米国から帰国したところで暗殺された。

マルコス政権は86年の「ピープルパワー」革命で打倒され、母コラソン氏が大統領に就任。87年にはマニラの大統領公邸が襲撃され、アキノ氏はかろうじて死を免れたものの、側近3人が殺害され、アキノ氏も銃弾5発を浴びた。そのうち1発はまだ首の中に残っていた。

92年まで大統領を務めた母の死後、大統領選に出馬を表明したアキノ氏は、両親が始めた民主化推進の戦いを続けると宣言。2010年の大統領選で地滑り的勝利を収めた。

ロイター通信によると、汚職対策では一定の成果を挙げたものの、議員らの公的資金の不正流用疑惑をめぐってクリーンなイメージが損なわれたこともあった。

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