ワクチンの公正分配、モラル崩壊の危機 WHO事務局長

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WHOのテドロス事務局長が公正を欠いたワクチン分配の状況に苦言を呈した/Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images

WHOのテドロス事務局長が公正を欠いたワクチン分配の状況に苦言を呈した/Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images

(CNN) 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は21日までに、新型コロナウイルスの世界的なワクチン分配の現状に触れ、「破滅的な道徳的失敗の瀬戸際にある」との危機感を表明した。

WHOの執行理事会で「公正な分配との約束は深刻なリスクに直面している」とも主張した。

事務局長は「ワクチンの3900万回分以上はこれまで少なくとも49の高所得国で投与され、低所得国1カ国に提供されたのはわずか25回分だった」と説明。「2500万や2万5000でなくわずか25だ」と強調した。

「遠慮なく言う必要がある」と前置きしながら、「この失敗の代価は世界の最貧国の住民の命や暮らしで支払われるだろう」と指摘。「最終的には新型コロナウイルスの世界的な大流行や制御に必要な規制、人間や経済面の苦境を長引かせるだろう」と警告した。

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