不発弾の地図作りに従事、NGO職員2人が爆発で死亡 ガダルカナル島

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警察の爆発物処理班が爆発の現場一帯を封鎖した/Royal Solomon Islands Police Force (RSIPF)

警察の爆発物処理班が爆発の現場一帯を封鎖した/Royal Solomon Islands Police Force (RSIPF)

(CNN) 第2次世界大戦の激戦地だった南太平洋の島国ソロモン諸島で20日、不発弾の地図作りに従事していた非政府組織(NGO)の男性職員2人が爆発に巻き込まれ死亡した。

ソロモン諸島警察によると、爆発は現地時間の20日夕刻、ガダルカナル島にある首都ホニアラの住宅地で発生した。

不発弾処理に協力しているノルウェーのNGOの「NPA」は、職員2人が爆発によって死亡したことを確認した。死亡したのは英国籍の「ルーク」ことスティーブン・アトキンソンさんと、オーストラリア国籍のトレント・リーさんだった。

NPAはソロモン諸島警察の爆弾処理班と協力して、第2次世界大戦中に投下された不発弾の地図データベースを作成していた。ソロモン諸島の島々には、今も何千発もの不発弾が残されていて、地元住民が死亡したり重傷を負ったりする事故が後を絶たないという。

NPAはソロモン諸島での活動を一時的に中止して、警察の捜査に協力していることを明らかにした。警察は現場一帯を封鎖して、爆発が起きた経緯などを調べている。

警察は21日に、爆発はNPAの建物内で起きたと発表。初期段階の調査として、同建物内に不発弾が複数あり、作業を行おうとしていた可能性を示唆した。警察は不発弾がNPAの建物に移されていたことを知らず、他にあった不発弾はより安全な場所に移したとも言い添えた。

首都ホニアラがあるガダルカナル島は第2次世界大戦中、太平洋の中でも有数の激戦地だった。

米海兵隊は1942年、ガダルカナル島の日本軍を攻撃し、ここで勝利を収めたことが、戦争の転機になった。

米軍史によると、ガダルカナルでは米国人約1600人、日本人は約1万5000人が命を落とした。

NPAによれば、不発弾は市内の建設現場やサンゴ礁、農場、森林、郊外の庭園などでも発見されている。子どもが見つけて玩具にすることもあるという。

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