コロナワクチン、現時点で「全国民には必要なし」 中国当局

中国保健当局の幹部は、新型コロナウイルスのワクチンについて現時点では国民全体には必要ないとの見方を示した/Kevin Frayer/Getty Images

中国保健当局の幹部は、新型コロナウイルスのワクチンについて現時点では国民全体には必要ないとの見方を示した/Kevin Frayer/Getty Images

(CNN) 中国疾病予防コントロールセンター(CCDC)は15日までに、新型コロナウイルスのワクチンについて、現時点で全国民が接種する必要はないとの認識を示した。中国政府は感染対策の最前線にいる医療従事者や感染リスクの高い職種の人々を優先する意向で、ウイルスを抑え込めているという政策決定者らの自信を反映した発表となっている。

CCDCの高福主任は12日、深圳で行われたワクチンに関する会議に出席し、武漢で新型コロナウイルス感染拡大の第1波を確認して以降、中国はすでにウイルスの影響を数回にわたり克服してきたと述べた。国営通信社の中国新聞社(CNS)が伝えた。

そのうえで、国民全体へのワクチン投与については「リスクと利益」のバランスを取ることが問題だと指摘。コストや副作用の可能性などを要因として挙げ、現在の段階では大規模なワクチン投与を行う必要はないとの見方を示した。

ただ、こうした方針は、新たに深刻な感染拡大が起きた場合に変更することもありうるとした。

これは多数の西欧諸国と対照的な動きだ。オーストラリア政府は、国民に対する大規模なワクチン導入計画をすでに発表している。

中国における新型コロナの新規感染者数は春以降低い水準にとどまっている。5~7月にかけて2~3回の急増は見られたものの、迅速な封鎖措置と大規模検査によって数週間以内に感染拡大を抑え込んできた。

高氏はこれらの事例に言及し、中国の抑止策が功を奏している証拠だと強調。ワクチンの使用が可能になった場合は、感染リスクに最もさらされる人々に対し優先的に接種させる考えを明らかにした。

これらの中には医療従事者、国外の感染拡大地域で働く中国人に加え、レストランや学校の職員、清掃業の従事者など、感染リスクの高い環境で働く人々が含まれる。

現在世界中で臨床試験が行われている新型コロナのワクチン30種類超のうち、中国が関与するものは最多の9種類を占める。治験の後期にある9つのワクチンのうち4種類は中国企業によって開発されている。

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