ロシア情報機関、アフガンでの米兵ら殺害に懸賞金か

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ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)がアフガニスタンの武装勢力に対し、米兵らの殺害作戦に懸賞金を出していたとみられている/Andrew Renneisen/Getty Images Europe/Getty Images

ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)がアフガニスタンの武装勢力に対し、米兵らの殺害作戦に懸賞金を出していたとみられている/Andrew Renneisen/Getty Images Europe/Getty Images

(CNN) ロシア軍の情報機関、参謀本部情報総局(GRU)が昨年、アフガニスタンの反政府勢力タリバーン系の武装勢力による米兵らの殺害作戦に懸賞金を出していたとの報道が波紋を呼んでいる。

米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じた。欧州の外交当局者はCNNに、ロシア側の正確な動機は不明だとしたうえで、この工作の結果、米軍主導の有志連合軍に死傷者が出たとの見方を示した。死傷した時期や死者と負傷者の内訳、国籍には言及しなかった。

26日付のタイムズ紙の報道によると、米情報当局は数カ月前、拘束した戦闘員への尋問結果などに基づいて、ロシアが懸賞金を出したと結論付けていた。同紙は事情を知る当局者らの話として、この結論についてはトランプ大統領も説明を受け、3月末には国家安全保障会議(NSC)が会合を開いたと伝えた。

ホワイトハウスのマクナニー大統領報道官は27日の声明で、トランプ氏とペンス副大統領はロシアの懸賞金疑惑について説明を受けていないと主張した。

一方で同紙によると、トランプ政権は過去1週間のうちに状況説明の場を設け、標的に含まれていたとされる英国の政府とも情報を共有した。当局者らはロシアに対する抗議や制裁などの対応を検討中だが、今のところホワイトハウスの承認は下りていない。

ロシア政権内のどの階層で工作が承認されたかは、はっきりしないという。

在ワシントンのロシア大使館は26日、ツイッター上で同紙の報道を「フェイク記事」と批判。タリバーンの報道担当者も27日の声明で、これまでの「聖戦」で外国などから施しを受けたことはなく、指図を受ける必要もないと主張した。

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