ベルリンでのジョージア人男性殺害、「ロシアが指示」と独検察

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殺害された男性の肖像を持つ人々=2019年9月、ジョージア・トビリシ/Zurab Kurtsikidze/EPA-EFE/Shutterstock

殺害された男性の肖像を持つ人々=2019年9月、ジョージア・トビリシ/Zurab Kurtsikidze/EPA-EFE/Shutterstock

ベルリン(CNN) ドイツ検察当局は18日、首都ベルリンの公園で発生したジョージア出身の男性の殺害事件について、ロシアの指示によるものだとの見解を示した。指示を受けて殺害を実行した犯人は殺人の罪で訴追したとしている。

殺害されたのはロシア南部のチェチェンにルーツを持つジョージア国籍の40歳の男性。昨年の8月23日、ベルリン中心部の公園で自転車に乗った男により射殺された。

男性にはチェチェンがロシアからの独立を求める紛争に加わった経歴があった。この日は正午の祈祷(きとう)に向かう途中だった。殺害から数時間後、ロシア国籍の男1人が逮捕されていた。

同年12月に捜査を引き継いだ独連邦検察は、事件から10カ月近くが経過した今月18日、十分な証拠が集まったとして容疑者を訴追。声明で「2019年7月18日より以前のいずれかの日に、被告人はロシア中央政府の機関から、チェチェンにルーツを持つジョージア国籍の男性を抹殺するよう指示を受けた」と発表した。

被告人は殺人並びに武器の不法所持の罪に問われている。一方、ロシア政府は男性の殺害と同国との間にいかなるつながりもないと主張している。

ドイツ政府の報道官は18日、事件について、判決に至るまで裁判の経緯を注視すると述べた。またこの事件に関連して、ロシア大使館の職員2人を昨年12月に国外退去させていたとも明らかにした。

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